グリシンとは?その作用や期待できる効果、なぜグリシンは睡眠の悩みに効果的と言われているのか?
グリシンというのは、睡眠の質を高める効果が期待できるとして注目されている非必須アミノ酸で、体内で毎日数十グラム生成されています。
また、このグリシンというアミノ酸は、体内において様々な役割を担っていて、コラーゲンという皮膚のタンパク質の実に3分の1は、このグリシンでできています。
そのほかにも、ヘムの原料としてミオグロビンやヘモグロビンの骨格となったり、グルタチオンの原料として解毒作用を有し、細胞抗酸化物質として最も重要な働きをしたり、クレアチンの原料として筋肉の中に蓄積され、エネルギーの元として使用されたりします。
グリシンに期待できる効果
アミノ酸の一種であるグリシンが睡眠の質を高めるということを証明するために行われた研究によると、グリシンを摂取した場合と、グリシンを摂取しなかった場合とでは、明らかな睡眠の質の変化が見られました。
この研究は、性別や年齢だけではなく、生活のパターンも違い女性の学生を対象に行われたもので、対象となったのは120名で、半分ずつの人数に無作為に分けて行われました。
睡眠の質と疲労感に関しては、しっかりとした病院でおこなわれ、グリシンを摂取したグループには、睡眠後の明らかな疲労感の低減がみられ、起床時の変化が見られたということです。
また、睡眠や起床時の気分に問題があった研究対象者の中には、毎日の睡眠の中で、熟睡できているような気がしないという人や、どれだけ寝ても疲れが取れないので、睡眠の質が悪い気がするという人、朝起きたときに頭が重く、毎日朝からぼーっとしているという人が含まれていましたが、たった3gのグリシンを寝る30分前に摂取したことで、いずれも改善がみられました。
さらに、グリシンを摂取したグループの睡眠ステージを調べたところ、深い睡眠に入るまでの時間が短くなり、しっかりと脳と身体を休めることができ、起床時のパフォーマンスを向上させる効果が期待できるということがわかっています。
グリシンに副作用はあるのか?
天然のグリシンには、副作用は確認されていませんが、注意が必要なのは人工的に作られたグリシンです。
人工的に作られたグリシンは添加物として様々な食品に使われていて、コンビニやお弁当のチェーン店で使われているご飯には、ほぼ確実に使われているといわれています。
毎日毎日コンビニ弁当ばかりを食べていると、次第に人工グリシンの摂取量が過剰になり、過剰摂取につながる可能性があります。
人工のグリシンを過剰に摂取したことで事件となったトリプトファン事件というものがあるのですが、これは、人工的に作られた合成アミノ酸を、清涼飲料水として飲んだことで、健康被害が出たという事件でした。
このような事件に発展する可能性は、人工のグリシンを摂取し続ける以上、いつだってあります。
人工的に作られたグリシンとは?
人工的に作られるグリシンは、添加物として使われ、コンビニのごはんやお弁当屋さんのご飯に、炊飯改良剤として大量に使われています。
人工グリシンを添加物として使用することで、ご飯を長期間保存できるようになり、つやつやとしたきれいなご飯に炊き上げることができます。
また、炊飯改良剤として利用される人工グリシンには、中毒性があるため、また食べたいという気分になる可能性が高く、何度も繰り返し食べることで、つねに欲するようのなる危険性があるといわれています。
コンビニ弁当ばっかり食べている人や、毎日ランチは弁当屋さんのお弁当を食べているという人は少なくありませよね。あれは、タバコやお酒と同じように、中毒的な作用をもたらされている結果です。