ラフマ葉とは?その作用や期待できる効果、なぜラフマ葉は睡眠に良いと言われているのか?
羅布麻(ラフマ)は、中国西北方に分布する生命力の強い植物で、キョウチクトウ科のバシンクルモン属の野生植物です。
今から1800年前、古代中国の三国志にも登場する伝説の医者、「華佗(カダ)」も、強健に良いとして絶賛した「漆葉胃粘散」の主原料で、当時の医学書に著されています。
また、中華人民共和国薬典にも、解熱利尿、肝臓を鎮め、精神を安らかにさせ、高血圧、めまい、動悸、不眠に用いると認められています。
中国新疆地区産の最高級ラフマは、環境汚染の影響を受けておらず、新疆の宝と呼ばれています。
現地では、ラフマの繊維が服や魚網に用いられたり、葉を茶として利用したりしてきました。
ラフマ葉を焙煎して作られるヤンロン茶は、高血圧の改善を促すとして特定保健用食品に認定されています。
ラフマ葉の作用や期待できる効果
ラフマ葉エキスは脳内のセロトニンを産生・増やす作用があります。
セロトニンは、興奮や緊張物質であるノルアドレナリンやドーパミンの過剰分泌を抑え、心のバランスを整える作用のある神経伝達物質であり、精神を安定させる作用があります。
セロトニンが不足すると、うつ病になりやすいなどといった指摘もあり、近年では「うつ病」の治療薬としてセロトニンに作用する薬物も多く処方されています。
そのセロトニンは加齢やストレスにより減少することが分かっています。
なぜラフマ葉は睡眠に良いと言われているのか?
脳内の神経伝達物質のバランスが崩れると人はストレスを感じ、脳内神経伝達物質のひとつノルアドレナリンが放出されると交感神経が血管を収縮し微小循環の血流を悪くし血圧や心拍数を高めることがわかっています。
血流が悪くなると、体のすみずみまで酸素・栄養が運ばれず不足し老廃物の蓄積によりさまざまな症状が出てきます。
そのノルアドレナリンの抑制に働くのがセロトニンです。セロトニンは、メラトニンの原料になり、眠りの質を良くすることも知られています。
セロトニンの分泌量が減ると、精神的に不安定になりやすく、ストレスに対する抵抗力が低下します。
逆に脳内のセロトニン量が増えると、心が落ち着いてさわやかな気分になり、集中力が高まります。
精神が安定することで、寝付きが良くなったり、深い睡眠状態に入ることが出来るようになります。
現代人の多くは、人間関係、家庭環境などの外的ストレスに毎日さらされており、過度のストレスを受けた結果、うつ、不眠、などの心の病を抱え、これらの症状が悪化することにより、身体の異常を招くなど、ストレスに起因する健康被害が増えてきています。
ストレスを受けないようにする事も大切ですが、ストレスに対する耐性をつけることが現代を生き抜くために欠かせない要素でもあります。
眠れない、寝付きが悪いことは誰にでも起こることで、生物学的にもなんらおかしなことではありません。
その上でそれを睡眠障害と受け止め、改善していくことが、睡眠の質を上げる第一歩になります。
ラフマ葉の副作用
ラフマ葉は、これまでアレルギーや副作用の報告はないので、比較的安全に使用できます。
薬ではないので即効性は期待できませんが、継続的に摂取することで、睡眠の質の向上や精神の安定に効果的です。
ラフマ葉エキスは、他のハーブサプリと異なり、薬物への相互作用が無いことから、他の薬とも併用することができ、継続的に行えるストレス対策として有効です。
特に女性のセロトニン総量は、男性と比較すると約半分しかなく、女性の睡眠の悩みはセロトニンが鍵を握っている可能性があります。